出版社内容情報
本書の目的は、現代と、来るべきろくでもないけど面白くないわけでもない超偽善社会を生き抜いて行くために知っておくべきだと著者が思うことを、ニーチェの褌を借りて書いたものだ。
岡田斗司夫が指摘するように近未来の世界は、差別や社会的不正を憎むホワイトな人々が主流となる。それはとても素晴らしいことだ。しかし、その世界は、嫉妬の裏返しの狭量で幼稚で薄っぺらな正義感により魔女狩りが起きる社会であるかもしれない。
「生まれっぱなしのままで、なるたけ安穏に気楽に生きて行くことが成功した生き方であるし、それは可能だと思い込んでいる人間」や、「弱くてダメな自分を時間をかけて鍛えようとせずに、ありのままでいいのだと自分の弱さに開き直り、強者に嫉妬し、私は弱いのだから、他人や社会が私を厚遇し保護する義務があると主張する人間」が跋扈する世界であるかもしれない。
おそらく、本書を読むあなたは、そのようなホワイト社会に息苦しさを感じるだろう。孤独を感じるだろう。そんなあなたにこそニーチェを! あなたのような人は、今までだって、ちゃんと存在したし、生き抜いたんです。同時代に友人がいなくたって、どうということはないのです。
【章目次】
第0章、あるいは「まえがき」
第1章 ニーチェの思想をあなたが必要になる契機は「ホワイト革命」
第2章 ホワイト革命がもたらす7つの様相
第3章 ニーチェかく語りき
結語 ―― 来るべき超偽善的社会の欺瞞と抑圧に汚染されないために
内容説明
SDGsやグレートリセットで世界が良くなるものか。優しいお子ちゃまばかりの薄っぺらで幼稚なホワイト社会に息が詰まったらニーチェを!救済もユートピアもないんだけどな。
目次
第0章、あるいは「まえがき」(私がニーチェの褌を借りて書くことにした理由;本書はごく少数者向き ほか)
第1章 ニーチェの思想をあなたが必要になる契機は「ホワイト革命」(岡田斗司夫の「ホワイト革命」論の衝撃;「ホワイト革命」は、とりあえずは高度情報化社会の産物 ほか)
第2章 ホワイト革命がもたらす7つの様相(歴史始まって以来の人間革命?;魔女狩り社会になる? ほか)
第3章 ニーチェかく語りき(「人とは恐ろしいモノだ」と覚悟しておく;ディオニュソスなくしてアポロは立ち上がらず、アポロなくしてディオニュソスは目覚めない ほか)
結語―来るべき超偽善社会の欺瞞と抑圧に汚染されないために
著者等紹介
藤森かよこ[フジモリカヨコ]
大学教員を経て著述業にいたる。1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学。元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義者)である。アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
スズコ(梵我一如、一なる生命)
まあさん
startvalue
本の紙魚